受給者数が10年で半減――何が起きていたのか?
著者:小林美穂子、小松田健一
2025年3月26日発売
保護費を毎日1000円だけ手渡し、残りは金庫にしまうなど、信じがたい運用が発覚した桐生市の生活保護行政。助けを求める市民を威圧し、支給を徹底的に削る姿勢が、次第に明らかになっていく。支援と取材の現場から迫ったルポルタージュ。
もくじ
第1章 「1日1000円」の衝撃
事件発覚/専門家も驚く実態/謝罪会見での追及
第2章 困窮者を追い払う福祉
「水際作戦」の果てに/警察官OBと扶養照会/データが語る異常事態
第3章 闘っていたひと
突然の訃報/仲道さんが最後に語ったラジオ
第4章 広がる追及
第三者委員会の追及始まる/全国調査団の結成/桐生市問題、国会へ/群馬県による特別監査/告発の行方――国家賠償請求裁判
終章 桐生市事件が問うもの
その人は確かに生きていた/問われる行政の責任/メディアと議会の責任/事件が問いかけたもの
小林 美穂子
(こばやし・みほこ)一般社団法人「つくろい東京ファンド」スタッフ。群馬県出身。著書に『家なき人のとなりで見る社会』(岩波書店)、『コロナ禍の東京を駆ける』(共編著、岩波書店)。
小松田 健一
(こまつだ・けんいち)東京新聞記者を経て現在、東京新聞事業局出版部。2022年7月~24年8月、東京新聞前橋支局長。24年6月に「地域・民衆ジャーナリズム賞2024」受賞。

桐生市事件――生活保護が歪められた街で
2025年3月26日発売
四六判並製、208ページ、1800円(税別)
書籍 978-4-911256-16-9
関連:「桐生市事件——生活保護が半減した市で何が起きていたか」小林美穂子
関連:「桐生市事件——生活保護行政は生まれ変われるか」小松田健一
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