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トランプに抱きついたりお手々スリスリしたりする高市の姿に、化石化した日本の男社会の闇を見せつけられた気がした。
相手の身体に同意なしに触れたり、くねくねしながらテーブルに寄りかかったりするのは、日本のスケベおやじたちが喜ぶしぐさだ。
こんなものは日本から一歩外に出れば通じない。まして国際会議という外交の場では、嫌悪感をもたらすだけだろう。
高市は、タレント時代からパンチラ寸前のミニスカで週刊誌に登場し、「女を押し倒せない男が増えているんだよネ」などと、男の劣情を煽るメッセージを繰り返していた。こういう手法で出世し成功体験を重ねてきたから、もう止められないのだ。
身体接触と卑俗な思いつき
高市の特徴は二つに要約できる。
一つはこのような、性的アピールとしての身体接触。
もう一つは、卑俗な輩の思いつき(ネットのガセネタ含む)を、男以上に大声で叫んでオラオラ感を出すことだ。
高市が他者を侮蔑するときの勝ち誇った顔はチンピラそのものだ。ロシアから入国を拒否されると、「上等やないかいっ。招かれても行かんわい!」と吠え、講演会では靖国参拝について「途中で参拝をやめるといった中途半端なことをするから相手がつけあがる」と吐き捨てた。
「相手」とは、すでに抜き去られて久しい韓国中国を指す。負けが込んでいる日本のウヨ大衆は、高市の愛国ポルノに癒されるのだろう。
高市は恥知らずさでも天下一品だ。国会議員として最初の任期中の1994年に「説得できない有権者は抹殺すべき」と記した『ヒトラー選挙戦略』という書籍に推薦文を寄せていたのに、後に「記憶がない」と弁解した。また統一教会の新聞『世界日報』に5回も登場しておいて、教義も教祖も「分からない」と開き直った。
統一教会は、信仰を利用した詐欺で信者を身ぐるみ剝いで困窮化させ、家庭や人間関係を崩壊させた。その結果亡くなった者もいる。その詐欺の信憑性を担保したのが広告塔となった自民党の政治家たちだ。高市はその罪深さすら理解できないのだ。
だから高市は、すでに関連死が2600人とも言われる福島原発事故についても、平気で「福島第一原子力発電所事故で死亡者が出ている状況ではない」と言ってのける。
強い男に好かれるためだけに生きてきた高市に、人間というものに対する想像力は皆無だ。だから無慈悲にも同じ女を徹底的に叩くことができる。選択的夫婦別姓にも同性婚にも婚外子差別の解消にも反対し、戦時性暴力被害者(従軍慰安婦)の存在を否定し、天皇制は擁護するのに女性天皇には反対という徹底ぶりだ。
生活保護受給者については、「さもしい顔して貰えるものは貰おうとか、弱者のフリをして少しでも得をしよう、そんな国民ばかりになったら日本国は滅びてしまいます」と言い放った。
かつてナチスが「遺伝性の疾患を持つこの患者は、その生涯にわたって国に6万ライヒスマルクの負担をかけることになる。ドイツ市民よ、これは皆さんが払う金なのだ」と障がい者殺しを扇動したのと同じだ。

化石男のアイドル
昨年の自民党総裁選でも、高市は「外国人が奈良公園のシカを蹴り上げている」といういわゆる「鹿デマ」をはじめ、息を吐くようにデマを垂れ流した。
この総裁選では候補者全員が外国人への規制を主張した。自民党は、参政党より右を行くことで参政党の支持者を囲い込んだのだ。
その匂いを嗅ぎ取ったのが差別バネで上昇しつづけている高市だ。支援者向けに、「(安倍晋三の)国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ている」「通訳の手配が間に合わず、(外国人は)逮捕しても不起訴になる」「外国人を雇う方が得になるという制度もある」などと、デマの拡散にいとまがない。
外国人をターゲットとしたデマ、オラオラ感満載の停波(マスコミ規制)発言、靖国参拝、婚外子差別など女性下半身の管理統制、憲法改正にスパイ防止法とくれば、その先には戦争しかない。
アメリカのイラン攻撃で女子児童が大量殺戮されたことにも、パレスチナで無差別虐殺が続いていることにも、高市はまったく興味がない。トランプを平和をもたらす人と言って世界の笑い者になっても平気なのは、力ある男に好かれることしか考えていないからだ。
見渡せば、他の女性閣僚も弱者を叩きつづけているメンツばかりだ。
片山さつき財務大臣は「殺せ!殺せ!朝鮮人」と叫んでヘイトデモを繰り返した在特会と行動を共にし、朝鮮学校と生活保護受給者を叩いた。小野田紀美経済安保担当大臣は、自民党の広報として「違法外国人ゼロ」「制度の悪用をさせない」と力説している。
自身のドレスが批判されると「ヘイト」と反論。ヘイト(憎悪扇動)とは何かすら知らないのだ。幼稚でお子ちゃまであるがゆえに、自身の出自が利用されていることも理解できない。その姿はアウシュヴィッツのカポ(収容者の中から選ばれ、親衛隊の管理下で他の収容者の労働の監督や管理を行なった「補助看守」)そのものだ。
化石男は自分よりバカな女が好きだ。いつでも俺を誉めてくれて、無条件に称賛し、黙っていても俺以上に俺のことを理解してくれる、そんな女が好きなのだ。裏金問題も統一教会問題も日本会議の洗脳も、すべてなかったことにしてくれる高市最高ジャン、てなわけだ。
高市は女を踏み台にして男に媚び、次は「国民」を踏み台にしてトランプに媚びるだろう。
そして使い捨てにされるはずだ。



