ベネズエラで儲ける企業

ルーク・ゴールドステイン、ルーシー・ディーン・ストックトン
2026/02/11
ドナルド・トランプ米大統領は1月9日、ホワイトハウスに25社近い石油・ガス大手の幹部らを招き会談した。トランプ氏は石油業界の幹部らにベネズエラへの「帰還」を促したい考え。Photo by Molly Riley/White House

 米軍がベネズエラでニコラス・マドゥロ大統領を拘束するほんの数週間前、米国のエネルギー大手ハリバートン社は、国際仲裁の場で異例の訴えを起こしていた。米国がベネズエラに科した制裁によって同社がこうむった損害を、ベネズエラ政府が賠償すべきというものだ。

 他にもベネズエラを訴えている化石燃料大手がある。その経営陣には、共和党と保守派団体に大金を提供してきた石油貴族の一員もいる。一族のある者は、二〇二四年のドナルド・トランプ再選をめざす政治資金団体に何万ドルもつぎ込んでいた。

 お金の請求をめぐって係争中のこれら企業は今や、トランプが任ずるベネズエラ新政府から、莫大な棚ぼた利益を真っ先に受け取る立場になりうる。新政府はこの南米の国のお金を、原告企業に流すことをいとわないだろう。

ルーク・ゴールドステイン

「レバー」記者。ワシントンDCを拠点とする調査報道ジャーナリスト。直近では『アメリカン・プロスペクト』誌のライティング・フェローを務め、それ以前はオープン・マーケッツ・インスティテュートに所属。

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