言論の「地平」をひらく

月刊『地平』11月号(10月5日発売)

被告、最高裁。

地球と平和の課題に向き合う総合月刊誌、11月号は10月5日発売です。
大特集は「被告、最高裁。」
ぜひお手に取りください。


目次●
【News In-Depth】
長井 暁(ジャーナリスト) NHK国際ラジオ〝不適切〟放送——政治介入の契機にしてはならない
デコート豊崎アリサ(ジャーナリスト) トゥアレグ族弾圧——マリ軍事政権とワグネルの暗躍
小松田健一(東京新聞) 桐生市事件 生活保護行政は生まれ変われるか
金子文夫(横浜市立大学名誉教授) 国連租税条約の創設へ——国際課税制度をめぐる主導権の転換


大特集 被告、最高裁。

日本の司法は、どうしてここまで国策に従順なのか?
三権分立は小学校で習う民主主義社会のキホンだ。
行政府と立法府が憲法をないがしろにし、市民の声に背を向けるとき、
裁判所は私たちの基本的人権を守る最後の砦とならなければいけない。
だが実態は、国策を守る最後の砦となってしまっているではないか。
さらに、「公正らしく」あるべき最高裁判事が、出身の巨大法律事務所を通じ、
公正らしくない振る舞いをしていることが明らかになってきた。
本特集では、裁判官自身による批判をはじめ、
どうすれば最高裁を本来あるべき姿に近づけていくことができるかを考える。

* * *

樋口英明(元裁判官) 最高裁に告ぐ——あなたの言う「公正らしさ」とは何だったのか
竹内浩史(裁判官) こんな最高裁に誰がした?
後藤秀典(ジャーナリスト) ルポ 司法崩壊 第5回  意見陳述を検閲する裁判官
池宮城紀夫(弁護士) 沖縄にとって最高裁とは——日米安保は憲法の上位法か
伊藤 真(弁護士)司法が果たすべき役割——7・1閣議決定後10年にあたって
宮腰直子(弁護士)法治と人治の岐路に立つ司法——弾劾されるべき最高裁判事たち


特集2 自衛隊と殺人ドローン

杉原浩司(NAJAT代表) 虐殺加担に抗する——イスラエル製ドローン輸入を食い止める
平山貴盛(ジェノサイドに抗する防衛大学校卒業生の会)これは防衛省の退廃だ
ユーロメッド人権モニター ドローンに殺される——イスラエル軍によるパレスチナ民間人への犯罪的殺傷の記録


パレスチナとともに

アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評)パレスチナを圧殺するアート検閲——グローバルノースの欺瞞
ノラ・レスター・ムラド(作家)、マリアム・アスワド(アーティスト) 【図解】パレスチナ人の虐殺が「正当化」されていく簡単で残酷な14の仕組み


水溜真由美(北海道大学大学院) 〈ここにいる女〉としての私の肯定——追悼・田中美津
山下泰子(文京学院大学名誉教授) 女性の権利を前へ——女性差別撤廃条約の対日審査を前に

安田浩一(ノンフィクションライター) ルポ 長生炭鉱——海底に眠る朝鮮人遺骨
神田和則(元TBS社会部長)ルポ  入管と国際法 ——法廷からの報告

【シリーズ・コトバの復興】辛淑玉(のりこえねっと共同代表) 野蛮への回帰に抗う——メディアを市民が取り戻すために

【対談】諸富 徹(京都大学)三宅芳夫(千葉大学) レント資本主義、社会保障、脱原発

【座談会】常岡浩介×安田純平×田島泰彦(司会・解説) ジャーナリズムとパスポート


【好評連載】
井田徹治 ルポ 牙をむく海(第1回) 気候危機が襲うギニアビサウ 
下地由実子 ルポ やめ記者 (第3回) 朝日はもう人生のパートナーではない
尾崎孝史 ウクライナ通信 (第5回)奇襲作戦の現場、ロシア領クルスク
樫田秀樹 ルポ 会社をどう罰するか (第5回) 動き出した遺族たち
栖来ひかり 台湾・麗しの島だより (第5回)忘れられた「台湾籍日本兵」とはなにか?
天笠啓祐 フッ素の社会史 PFAS問題の淵源 (第5回)PFAS汚染への規制

【Independent Book Review】 
斎藤真理子(韓国文学翻訳者) 胸に灯りがともる本
太田啓子(弁護士) 「はて?」と問い続ける——『虎に翼』に見る憲法24条
森本浩平 復帰後という時間軸を蘇らせる

編集部のイチオシ新刊
石田昌隆 Sounds of World 第5回   ホレス・アンディ&エイドリアン・シャーウッド
読者投稿
編集後記


月刊『地平』11月号
2024年10月5日発売
A5版、256ページ、990円(税込)
雑誌06053-11 ISSN2759-5358


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